ミックス 1

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「いただきます。」 そう言って、拝むと、優は私に手をかけた。 その言葉に、私の眉間には、しわが出来る。 1本、2本、3本… 「ちょっと!言ってるでしょ!それやめてって!」 ついつい、攻撃的な口調になってしまう。 だって、本当に嫌なの。その言葉。 私は、優の手を、自分の体から引き離した。 「でもさ、やっぱり、神聖な女体を頂くわけだから…。」 優は、まゆ毛を下げて、いかにも残念そうだ。 「なんかさ、優って、女を崇めているのか、バカにしているのかわからない!」 私は、そっぽをむいた。 優の手が、私の体に触れそうな所で、止まっているのを感じた。 優の今日の服装は、紳士的だが、昨日は、セクシーで、悪っぽい感じだった。 スカルがついていた。 本当につかめない男なのだ。 「僕は、美琴ちゃんを大切にしているつもりだよ❤」 ほら、昨日は俺だったのに、今日は僕だし…。ハートマークだし。 私は不安になって聞いた。 「どっちが、本当の優なの?」 すると、間髪入れずに答えてきた。 「どっちも本当の優だよ。 」 そして、私のメガネをはずした。 私の唇に優の唇が近づいて…。 後1mmという所で止まった。 そのまま、15分…。 「無理!」 私は、優をつきとばしてしまった。 だけど、優は、ケロッとして言った。 「いいリアクションだね。」 そんなこんなで、今日のデートは終わってしまう。
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