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臨打
普通の今じゃ物も欲しがらなく
オトコは日々の重圧に圧され崩れかけたトランプタワー
そんな最中に仕事中に呼び出しを受けた
総務部の部屋へと
入ると違う緊張感がしていた
あきらめにも似た感覚
総務部の部屋には8人
嫌みな顔つき、顔立ち、自信家の集まり
これと言った話しもなく、ただひたすらに殴り押し倒され
蹴られる
そいつらは血を吐き出し、目玉をギョロつかせ
口を鳴らして殴りかかって来た
ボコッボゴッガキッ、グシャグシャにされるオトコ
口を切り、鼻からは血が溢れた
顔にはアザだらけで
涙を流して受け入れて、気持ちは戦っていた
現実の違和感に感じる人間らしさを否定は出来ずに
今ある境遇の中で自分の優しさに誇りを考えたりしていた
明日には意味を無くしたい
呟きながら、夜中の10時に目が覚めた
帰り支度をするオトコ
仕事場は2部のワーカーにシフトチェンジしていて、誰も知る顔は居なかった
そもそもが様相のまるっきり違う顔、気持ち悪い中にも愛嬌を探すようにしていた
オトコは足を引きずりながら車に乗るとタバコを吹かし
無言でキーを回した。
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