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戦闘用の技の中では最下級の技の為使う魔力も微々たるものだが、二つの突きの幻影の破壊力やスピードはその使用者の武器の突きに反映される為、槍の達人が使えば必殺の突きが三つに増えるという事になるので侮れない
しかし俺は槍の達人でもないので武器の重量と持ち前の筋力に任せたものだが、ゴブリンキングのわき腹にはしっかりと三つの穴が開く
ゴブリンキングはそれを意にかえさず右手で持ったハンマーをこちらの頭部目がけて振り下ろす
それを見切り、俺はそのハンマーの横をハルバードの斧の側面で打ち付け軌道を反らし、更に間合いを詰める
ズドン! という音にすぐ傍の地面が抉れるが、懐ががら空きだったのでハルバードを筋肉の付きづらい脇の下から走り抜けざまに叩きつけた
ズバシャア!
繊維と肉の切れる音と共に宙に舞う右腕……痛みに吠えるゴブリンキングは残る左腕でこちらに拳打を放つ。只のパンチでも人一人殺すのたやすいだろうその拳だが
[戦技・斧無双]
体から抜ける魔力と共に体に張った力に任せてハルバードを振り回し、振り回すハルバードから放たれる幾つもの白い斬撃がゴブリンキングの左腕を血達磨にしていく
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