始まり

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衛兵の忠告に了承し、街の中に入った俺は取り敢えず先立つものを手に入れる為にとある場所に向かった 「ここか…」 目の前には他のよりも遥かに大きな建物が立ち、入り口のドアの上に鎖で縛られた握手をした手をもした看板が付いている ここは冒険者ギルド……鎖は結束、握手は仲間という意味を持つその看板の下のドアを俺はゆっくりと潜るのだった。 ギイィィィ…… ここレスタの冒険者ギルドはかつて比較的初心者の冒険者の集う場所として有名だった その理由は、かつて魔王の住んでいた北限の山脈であるデオロス高原から最も遠い場所の為、その魔王の威光が少ないここに生息するモンスターが弱い部類に入るので成りたて冒険者の修業の場として定着したのである。 しかし3年前にその魔王が倒され、支配階級が崩壊した魔物は勝手気儘に己の好む環境に散らばっていった。ゆえに現在はここにも強力な魔物がやってきたりする。 魔物……そう魔物だ かつていた地球にいなかったゴブリン、トロール、ゾンビにドラゴン……正にファンタジーである
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