[詞] 彼とあの子の夏のコト [ひわ]

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「校門 タスケテ」  その少々奇怪なメールが届いたのは、 放課後、ひわが友人と談笑しながら帰宅の準備をしていた時だ。 寄り道して帰ろうか、とか 夏に向けての買い物、体型の心配、はたまた補習を嘆く声… 近付く夏休みに浮き足立っり、うなだれたり。 そんな時に流れた着信音。 たった1つのアドレス用に設定されたその曲は、聴くのは半年ぶりだった。 遊びに行った彼…「その先輩」の家で、直接 会って話はしても、 メールが来るなんて珍しい。 いや、向こうからは初かもしれない。 友人との会話の流れを手で制して、飛び付くように開いたソレが-- 前述の、「タスケテ」である。  
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