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私だけを
愛して…
私だけを
思って…
言っているのに
あなたは上の空。
どこか遠くを見てる。
外には傘をさした人達が沢山歩いていた。
雨の日とはいえ、やはり日曜日。私達のように外に出る人が大勢いるんだ。
ウェイターが運んできた、ミルクティーを一口飲み、あなたの方を見る。さっきと同じで、私を見てない。
悲しくなって
傘も持たずに雨の中に飛び出した。
すれ違う人達が振り返って私を見た。
私はかまわず走った。
そんな私を、あなたは追いかけてきた。
すぐ追いついて、無言で私の手をとり促す。私も無言でうなづいた。
急いできたからか、あなたは傘を持っていなかった。二人で濡れながら
お店に戻った。
私が大事?
本当に大事?
心の中で問いかけた。
「大事だよ。」
あなたは言った。
「大事だけど…。」
わかってる。
あなたはやめられないんだ。私はそんなあなたも愛するべきなんだ。
本当にあなたを愛してるのなら…。
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