◇1◇

6/6
前へ
/11ページ
次へ
でも、謝っておいた方が良いだろう…。 「私の不注意でぶつかってしまいました。ホントにスイマセンでした。」 「あん?ねぇちゃんバカにしてんのか?全然心こもってねぇじゃねぇか!」 あ、バレた? 私が棒読みしたことバレちゃったみたい。 でも、そっちも悪いのに私だけ謝るのは理不尽だ。 「つーことだから、あんたも謝れ。」 「つーことってどーゆー事!?てゆーか、ちょっと生意気じゃね?可愛い女の子でも、容赦しねぇぞ?」 「別に?私、手加減して下さいなんて頼んだ覚えないし。」 「てめぇ…いい加減にしろよ…」 あぁ…。 私、どうやら怒らせたらしいね。 この男、指をポキポキ鳴らしてるし。 まぁ、私は恐くないんだけどさ。 一応蒼依がいるから、どうにかしないとだよねぇ。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加