入学式

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それから私たちはいつも一緒にいた。チャラそうに見えて、意外と真面目な夏海とはかなり仲良くなった。 「うわぁー。次理Aだぁ;マジさげぽよ。 」 「まだ、始まって無いじゃん(笑)」 私が宥めると、 「これから始まると思うと鬱になる。」 そこには、歪みきった顔の夏海がいた。 とかなんとか話してると、鐘がなり、先生が入ってきた。 その瞬間、美夜と夏海は顔を見合せた。何故ならその先生はかなりのイケメンだからだ。 「今日から理科を担当する植田裕也(うえだゆうや)だ。一年間宜しく。」 植田は一通り自己紹介をすると、授業の説明をしていく。 「美夜、あの先生やばくない?!マジイケメン!!」 テンションMAXの夏海は理科なんて何処かに忘れてきたらしい 「私は裏がありそうでヤだ」 確かにイケメンだけど、絶対ドSだ。そして、理科の先生だ。顔が良くても好きになれない。 「じゃあ、ここまでで質問ある人は?」 先生が聞くと夏海が 「先生何歳??フリーなら付き合ってぇ♪」 と言っていた。 「28だ。生徒に手出すほど飢えてません。」 あっさりかわされてしまった。 (流石理数系男子;) 夏海は隣でブウブウ言っていた。初理Aは悪い印象しか無かった。
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