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見えない住人
それは次女が生まれた年の夏におきました。
その日は少し離れた所に住んでいる義姉が長女を公園に連れて行ってくれると言うので、義姉と同居している義母に長女をお願いして、私は次女と留守番をする事にしました。
昼過ぎになり次女も眠ってしまい退屈になったので妹に電話をする事にしました。滅多に長電話出来ないので、ここぞとばかりに話しこんでいました。
夢中でお喋りしていると玄関で「ガサガサ、ドンッ❗」とビニールに入った物を床に置く音がしたので「ヤバッ❗帰ってきた💧」と慌てて電話をきり、「おかえり~💦」と言いながら、部屋と玄関を隔てているドアを開けました。
ところが、つい数秒前に聞こえた音の物がありません。
それどころか、玄関には誰もいません。
家の玄関のドアは重いので閉まればかなり大きい「バタン」という音が必ず聞こえるのです。
でも私は、物を置く音の前にドアが閉まる音は聞いていないのでした。
心臓が高鳴り、冷や汗が吹き出し、「家の中にいちゃいけない❗」と思い、寝ていた次女を抱き外へ飛び出しました。
義母達が帰宅してようやく家に入る事は出来たのですが、暫くは一人で留守番は出来ませんでした💦
アノヒ、カイモノヲシテカエッテキタノハ
ダレ?
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