本心

3/6
前へ
/6ページ
次へ
えっ、なぜ僕が戦っているかって? それは、僕が王家に生まれたからさ。王家に生まれたからには、戦わなければいけなかった。 それぐらい分かっていたさ。子供の時からずっと…。 でも、今さら思えてきたんだ。自分は戦ってていいのかってことを。…今さら、こんな事思う自分がバカみたい。 でも現実に、そんな弱い心をもった僕がいる。 なんでかは、分からないけど急に目が熱くなってきた。 それがなんのか、僕には分かった。 思わずそれを、自分の手で拭った。 「あっ、やっぱり涙。」 そう思えたのは一瞬で、なんだか悔しくなってきた。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加