1 魔女共と、俺

4/35
前へ
/3000ページ
次へ
 頭半分、見下ろす視線の先に居る蛍は、六月だというのに相変わらずの長そでシャツに日傘をさし、小さな紙袋を抱えている。 もう夕方なのに徹底した日焼け対策だと、俺は内心毒づいたりした。 「あのね、環(たまき)ちゃんが忘れ物したから、大学に届けに行くの」
/3000ページ

最初のコメントを投稿しよう!

250人が本棚に入れています
本棚に追加