1 魔女共と、俺
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頭半分、見下ろす視線の先に居る蛍は、六月だというのに相変わらずの長そでシャツに日傘をさし、小さな紙袋を抱えている。 もう夕方なのに徹底した日焼け対策だと、俺は内心毒づいたりした。 「あのね、環(たまき)ちゃんが忘れ物したから、大学に届けに行くの」
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