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｢はぁ？｣
北山監督は顔をしかめて優也を見た。
｢なんで｣
｢…友人が、住んでいるので。会いに行きたいんです!｣
｢………そんなもん、オフにやれ｣
監督は完全に投げやりになった。
優也もじとっと監督を睨みながら訊いた。
｢どれくらいもらえるんですか？ オフ｣
｢お盆だけだ｣
｢…一週間くらいですか？｣
｢4日｣
｢……無理ですって｣
｢そんなことないぞ。
4日あったらフランスへ飛んで、トモダチに会って1日くらいは遊べる｣
｢…無理です｣
｢なんでだ？｣
｢どこに住んでるのか正確には知らないんです、僕｣
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