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ゆいはいつも家にいるじいじとお仕事をしている時のじいじが少し違う人のようで、緊張した面持ちでじいじを見ていました。
じいじは細いクネクネ道や急カーブの度に、くっと息を止め、眉間に皺を寄せて、左右を確認しながら左手でシフトチェンジし、右手でハンドルを切り、左足と右足をぎゅー、たたっ、たっ、ぎゅーとリズムよく動かします。
ゆいは目をいっぱいに開いて、ぱちくりまばたきしながら、一心にじいじを見つめます。
じいじは自慢気に、にたっとゆいに笑いかけました。
ゆいは『じいじ、もっかいして。くるくるして。』とせがみました。
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