ひまわりの詩

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僕が孤独なとき 誰も助けてくれなかった 本当に心を癒やした人は 実は一人もいなかった 僕が泣いてるとき 慰める人なんていなかった 溢れる涙を拭ってくれた人は 実は一人もいなかった 僕が笑ってるとき 笑顔の人なんていなかった 合わせて笑った人は 実は一人もいなかった 僕が俯いたとき 僕を見た人はいなかった 心配そうに声を押し殺した人は 実は一人もいなかった 僕が天を仰いだとき 太陽は僕を見ていた 地上をずっと見ていたのに 実はずっと僕を見ていた 僕が目をつむったとき 新しい心が見えた いつも沈んでいた太陽が 実はもう登り始めていた 僕がこの世を離れるとき 誰も気にしなかった だけど泣いてる人を見つけたとき 実は僕も泣いていた 僕が生まれ変わるとき 周りはひまわり畑だった みんな同じ方を見ていて 実に人間らしかった
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