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中学校生活が今、終えた。
卒業証書を片手に、僕はずっと好きだった人を呼んだ
別に桜の木の下とか、校舎裏なんて、王道な場所ではない
普通に、教室で告白をしようと思っている
ハァ…人を待つのって、時間の流れが遅く感じるな…楽しい時は速く感じるのに…目の前にF1カーが走った気分だよ…
そんな事を考えていると、教室のドアが開く音がした
「ゴメン、待った?」
「い、いや、そんなに待ってないよ…」
「で、用って何?」
彼女はこんな事を言ってはいるが、表情でわかる…告白される事を
「あの…えっと…た、単刀直入に言うね、僕は、君の事が好きです。付き合って下さい!」
随分ベタな告白だなぁ…って自分でもわかる。もうちょっと、マシなセリフを言えばよかったと、ちょっと後悔
「…………もう終わり?」
「えっ!?終わりって…?」
「終わりのようね。ほかに用がないなら、私もう行くから」
と、言って彼女は教室から出ようとした
「ちょっ!ちょっと待ってよ」
「何?」
「へ、返事は……?」
「アンタバカ?受けるわけないでしょ!」
彼女は教室から出ていった。
はは…まさか、こんな豪快にフラれるなんて…思ってなかったよ…
でも…その豪快さで、少しはスッキリしたかな…
でも…やっぱり悔しいな…
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