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朝食を食べ終わった僕達はいつもの様に学校へ向かっていた。
『本当に龍斗はご飯食べるの遅いよね?そんなに私と一緒に居たくないの?』
『そんな事ないよ!一緒に居たいし、ずっと大好きだよ!』
冗談を真剣に返す龍斗を見ながら、愛子は嬉しそうに微笑んでいた。
その後、しばらく沈黙が続いたあと、愛子の口が先に開いた。
『ってかさぁ、なんか、いつもこうやって学校に2人で迎えるなんて改めて思うと幸せだよね?』
愛子は、とても嬉しそうに笑っていた。
『そうだね…』
僕は照れ臭そうに下を見ながら答えた。
そんな、僕に愛子が
『いつまでも、ずっと一緒にいようね…』
僕は、黙ったまま、軽く頷き、
『あぁ…約束するよ…』
と言った。
そうこうしている間に、僕達は学校に着いた。
僕のクラスと愛子のクラスは残念ながら、一緒ではなかった。
けど、一緒になりたいとは、別に思わなかった。
いや、正確に言うと一緒になれない理由があった…
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