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「サキ!サキが戻ってくれるのを、俺はずっと待ってる。待ってるからな!」
そう叫びながら、‐彼‐はドンドン炎に身を焦がされ、挙句の果てには骨となって崩れ落ちる…。
「いやぁぁぁぁぁぁ…!!」
声にならない程の叫びと共に、私‐雨宮サキ‐は、飛び起きた。
「……夢か…。」
何度、同じ夢を見たか分からない。
私が戻ってくるのを待ってると言う、その‐彼‐も、全く知らない人…。
涙でグチャグチャになった顔を無造作に擦りながら、けだるい体を半分起こすと、声がした。
「お目覚めですか?サキ様。」
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