第1章

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目の前にはこの学校の屋上へと続く階段。 そこを1人の少女が上へと登って行く。 彼女の名は綾瀬 珀月〈あやせ はくづき〉。高校2年生だ。 先週まで、不慮の事故により病院に入院していたものの、今ではすっかり元気になり、こうして学校へ登校出きるくらいまで回復した。 じつは彼女、入院中2ヶ月程意識が無く、生死の境をさ迷っていたのだが、その間奇妙な体験をしていた。 それは………。 幕末へのタイムスリップ。 夢のような話だが、それは決して夢なんかではない。 その証しとして珀月の携帯には幕末の英雄、「近藤 勇」と「土方 歳三」の2ショット写真が残されていた。 ……マヌケな顔で。 .
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