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それから、速やかに入隊式が終わり、自分が所属する隊の発表があった。私はどうやら第三部隊らしい。全員が集まったことを確認すると、第三部隊の隊長だと思われる人が口を開く。……さっきの受付の人だ。しかも集まった新入隊員は三人。いくらなんでも少なすぎやしないだろうか。
「鬼狩第三部隊隊長、櫻庭 大和(さくらば やまと)だ。右から名を言え」
それを聞いた私の横にいた銀髪の青年が、敬礼しながら名乗る。
「はい! 音羽 刹那(おとわ せつな)です!」
声大きいなぁ。銀髪に赤い瞳。背は高くて痩せ型みたいだ。
「ユウイ・メシアズです」
私は緊張しながらも名乗る。音羽さんではないほうの隣を見ると、真っ白い長い髪の毛に、青い瞳を持つ女の子が隊長を見つめていた。
「……相模 小雪、です」
彼女はゆっくりとそう呟いた。
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