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「また、あの時の……夢」  こんな時にまで夢を見るなんて。今日は私の鬼狩の入隊式なのに。  私は時計を見た。針は三時を指している。午前三時。眠れない。  あの後。私は一命をとりとめ、鬼狩の付属病院に運ばれた。もう、七年も前の話だ。  そして、あの事件以降、何度連絡をしようとしても、お姉ちゃんには繋がらない。鬼狩にも行ってみたが、隊員以外は入れないらしかった。  だから、私は。お姉ちゃんを探すために鬼狩に入隊すると決めたんだ。  試験は何とか合格したけれど、私の本当の目的はお姉ちゃんを探すこと。  そして、もう一つ。学園を壊滅させた悪鬼を倒すこと。
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