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 鏡には私の姿が映る。赤い長めの髪に、黄緑色の瞳。平均より背は少し低めかもしれない。  鬼狩の隊服は、ベージュを基調としたデザインだった。黄色いネクタイは一般隊員の証。似合ってるかな。  ――いや、そんなことを気にしてる場合じゃない。 「お姉ちゃんを、探さなくちゃ」  そう、絶対に見つけてみせる。絶対に探し出してみせる。  そう誓って、私は自身の武器である棍を背負った。長めのリーチがある武器。使いこなせているかと聞かれればいないのかもしれない。  でも、やらなくちゃいけない。
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