PRESENT

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「嬉しいな!昴ちゃんに、信用されたわけだ、俺。」 手放しで、喜んでいる谷口を見て、ちょっと心が痛い…。 「速水にばれたら、絶対、怒られるのは、俺じゃなくて、昴ちゃんだよな…。 うん、そうだ。…帰り、ちょっとだけ、俺と、お茶しないか? 別の場所がいいよ。速水に、わかんない所でさ。」 昴は、ちょっぴり警戒する…。 「…公私混同は、しないよ、俺。 デートなら、改めて、別のなんにもない時に、申し込むよ。」 「えっ?…それは…。」 「だから、言葉通りだよ。公私混同は、しません。 仕事は、仕事。恋は、恋。 今は、仕事の事で、昴ちゃん、悩んでんだろ? わざわざ、俺に、相談してくれたんだから、その事については、きちんと、対応しなきゃ。 そうでなきゃ、この仕事の先輩としても、大人としても、むろん、男としても、情けないよ…。 それに、俺は、速水みたいに、公私の区別なく完璧にこなせる程、器用じゃないからね…。」 「…ごめんなさい…私…馬鹿だから…谷口さんの気持ち、きちんと理解できてなくて…。 私から、相談持ち掛けたのに、警戒するような態度とって…。 本当にごめんなさい…。 改めて、お願いします。 私の相談に、のってください、谷口さん!」 昴は、今度は、真っすぐに、谷口の顔を見れた。 「OK!…じゃあ、どこにしようか?待ち合わせ?」 少年の様な笑顔で、谷口は、笑った。。
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