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「…千秋ちゃんとは、書くものについて、話し合いした事ある?」
「ないです…。はっきり言って、私、そこまで出来ません…。」
「ウ~ン、なんで出来ないの? 理由は何?」
「…それは…。言わなくたって、知ってるじゃないですか、谷口さん…。」
「はぁ…まず、そこからして、ダメだよ。
いいかい、君は、千秋ちゃんの担当者なんだから、千秋ちゃんと、対話しなきゃ、物事はじまらないよ。
出来ないじゃなくて、やるの!
最初から、100%完璧に、作家先生と、意志疎通出来る訳ないんだよ。
速水とだって、最初から、上手くやってた訳じゃないんだから…。」
「…そうなんですか?!」
「最初の頃はさ、千秋ちゃんの方が、プロ意識低くてさ。
1回なんかは、受けた仕事を、テーマが悪いから、書けないって駄々こねて、速水を怒らせちまってさ。
速水のやつ、千秋ちゃんから、折れてくるまで、放置してたなんて事も、あるんだぞ。」
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