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「頭の先から、足の先までって…彰のエッチ。」
「千秋…なんで、そうなる…。今のお前の頭の中は、ピンク色なんだろう。」
「ピンクのハートマークが飛び回ってるかもね♪
…そんな、あたしのお願いをいつも叶えてくださる、ご主人様は、どなたでしょう?」
「…俺だよなぁ…。」
頭を抱える…最近、プライベートは、千秋のペースに乗せられてる…完全に。
それが、嫌じゃないから、困るんだ…。
「…あたしの事、嫌い?」
「そんな訳、ないだろう…千秋だけって、何回も言ってんだろう…。」
「なら、お願い。さっきは、『事務所だから、ダメだ!』って、キスもしてくれなかったじゃない…。」
「悪かったよ、千秋…。これで、さっきのはチャラな…。」
抱き寄せて、キスしてやると…
「さっき、事務所で言ったよ、デザートは、あたしだって…。だから、足りないよ。チャラになんてしないから。」
「…お前、最近、欲張り過ぎだ!」
「いいでしょ!あたしの彰なんだもん!」
ああ、そこなのか…。
千秋が、こだわってんのは…。
千秋が、こんなに、過剰にスキンシップ求めてくるのって、俺に、責任あるよな…。
新婚旅行で、元許婚。帰ってきて、すぐ元カノだもんな…。
もみくちゃにされたからな…精神的に…。
そうだよな…俺達、結婚して、まだ、4ヶ月なんだよ…。
もっと、ベタベタしてたって、なんにも、おかしくないんだよな…。
「…どうしたの?、彰…怒っちゃった?」
「いや…違うよっ。」
「きゃっ!」
いきなり押し倒されたら、いくら、そうしたいと思っている千秋でも、ビックリしてしまう…。
「あきっ!…腕痛いよっ!離して…。」
「ダメだ…好きにする。こうして、欲しかったんだろう、千秋は?」
否応もなく、唇が塞がれる…。
「んんっ…嫌だぁ…こんなの…。」
「何が嫌なんだよ。」
「…もっと優しくして…お願い…あきっ…。」
「ああ…もう…止め!止めだ!」
「…あきっ?」
「ちょっと、頭冷やしに、外、行ってくる…。」
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