PRESENT

15/53
前へ
/216ページ
次へ
「頭の先から、足の先までって…彰のエッチ。」 「千秋…なんで、そうなる…。今のお前の頭の中は、ピンク色なんだろう。」 「ピンクのハートマークが飛び回ってるかもね♪ …そんな、あたしのお願いをいつも叶えてくださる、ご主人様は、どなたでしょう?」 「…俺だよなぁ…。」 頭を抱える…最近、プライベートは、千秋のペースに乗せられてる…完全に。 それが、嫌じゃないから、困るんだ…。 「…あたしの事、嫌い?」 「そんな訳、ないだろう…千秋だけって、何回も言ってんだろう…。」 「なら、お願い。さっきは、『事務所だから、ダメだ!』って、キスもしてくれなかったじゃない…。」 「悪かったよ、千秋…。これで、さっきのはチャラな…。」 抱き寄せて、キスしてやると… 「さっき、事務所で言ったよ、デザートは、あたしだって…。だから、足りないよ。チャラになんてしないから。」 「…お前、最近、欲張り過ぎだ!」 「いいでしょ!あたしの彰なんだもん!」 ああ、そこなのか…。 千秋が、こだわってんのは…。 千秋が、こんなに、過剰にスキンシップ求めてくるのって、俺に、責任あるよな…。 新婚旅行で、元許婚。帰ってきて、すぐ元カノだもんな…。 もみくちゃにされたからな…精神的に…。 そうだよな…俺達、結婚して、まだ、4ヶ月なんだよ…。 もっと、ベタベタしてたって、なんにも、おかしくないんだよな…。 「…どうしたの?、彰…怒っちゃった?」 「いや…違うよっ。」 「きゃっ!」 いきなり押し倒されたら、いくら、そうしたいと思っている千秋でも、ビックリしてしまう…。 「あきっ!…腕痛いよっ!離して…。」 「ダメだ…好きにする。こうして、欲しかったんだろう、千秋は?」 否応もなく、唇が塞がれる…。 「んんっ…嫌だぁ…こんなの…。」 「何が嫌なんだよ。」 「…もっと優しくして…お願い…あきっ…。」 「ああ…もう…止め!止めだ!」 「…あきっ?」 「ちょっと、頭冷やしに、外、行ってくる…。」
/216ページ

最初のコメントを投稿しよう!

678人が本棚に入れています
本棚に追加