PRESENT

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「成る程…お前としちゃ、これ以上迷惑かけたくないし、情けないとこ見せたくないと…。 まあ、わかんない訳じゃないけど、行けって言ったのには、それなりの理由が、あったんだけどな…。 すんじまったことを、いつまでも、ぐだぐだ言うのは、性に合わねぇから、それは、いいわ…。」 そこまで言って、ニヤッと、速水が笑う。 「…横山、お前、谷口に、口説かれなかったか?」 ギクッと、するが、気を取り直す。 「…されたらなんなんですか?…仮に、されても、私、お断りします。」 「もったいない…。仕事ばっかりやってたら、チャンス少ないぞ、この業界。」 「わたしと、谷口さんを、くっつけたいんですか!」 「友人としてはね、早くいい人、出来るといいなとは、思うけど。 相手が、お前じゃなぁ。」 「すっごい、失礼!速水さん、酷い! セクハラ!パワハラ! 千秋先生に、言い付けてやる!」 「…冗談だろ、悪かった。 前言撤回!横山昴は、いい女だ!谷口には、もったいない!」 「…別に、謝ってくれなくていいです。」 昴は、膨れっ面で、プイと横を向いてしまった。 タイミングよく(?)千秋が、仕事をしに、上から下りてきた。 「あれ、どうしたの横山さん。」 「千秋先生、速水さんたら、酷いんですよ…。 谷口さんのお相手が、私だったら、残念だって、女としての私を、否定するんですよぅ…。」 「…えっ?横山さんと谷口さん、そういう仲なの?」 「…二人して、まず結論、有りなんですかぁ?! 違うんです…そう言うんじゃないんです…。 私と谷口さんは…え~っと…え~っと。」 「…横山…否定すればするほど、逆に、とられるぞ。 真相は、直で、谷口に聞いてやるから、安心しろ。」 「いやぁ~ぁ!そんなの困ります!…お願いです、聞かないで…。」
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