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「…別に、なんでもないんだろ?谷口とは。」
「それでも、ダメです!」
「何を、そんなに必死になって、隠したいんだ?
仕方ない…これ以上、追及しないでいてやるよ。…今日はな。」
今日はなって…明日から、話すまで、もしかして、毎日、からかって遊ばれちゃう?
はぁ…。役立たずって、陰口、社で言われてる方が、ずっとましだよ…。
「…速水さん。」
しばらくして、電話を終えた昴が、速水に、社に行ってくると伝えに来た。
「…杉山さんが、企画書出来てるなら、すぐ帰ってこいって。」
「…ん、わかった。行っといで。」
「千秋、頼んでた、プロットあがってる?…横山、丸岡に、企画書持っていくって。」
「ちょっと待ってね。」
急いで、プリントアウトしたプロットを、封筒に入れて、渡す。
「…はい。後は、任せるね。
そんな顔しない、大丈夫だよ、一発で、通るって。」
不安げな表情で、昴は、出て行った。
「…横山さん、大丈夫かなぁ。」
「自分で、道切り開かなくちゃ、前には、進めないんだぜ…杉山さん、ついてんだから、なんとかなるって…。
それに、企画書は、俺も、チェックしてんだからな。…忘れんなよな、千秋。」
「おお!そうでした。」
なんて、会話をしていると…
「ちぃ~すぅ!」
「噂をすれば、なんとやらだね…。
谷口さん、いらっしゃい。今日は、何?」
「この前、書いてもらった、エッセイのゲラ、あがったから、チェックお願いにきたんだけど?
今、いい?千秋ちゃん。」
「うん、いいよ。」
チェックする原稿を、もらい、デスクに座る。
「…あれ?…横山さん、今日は、休み?」
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