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「『俺は独りっ子だから、1人の方が落ち着くんだ。
結婚にメリットも感じないし、子供も好きじゃない。
だから、彼女を作る気も無い』って」
「“結婚にメリットを感じない”なんて……
まるで、村上〇樹先生の小説に出て来る男みたいね。
現実の世界に存在しているなんて、びっくりだわ。
ある意味感動した!」
私は苦笑いをする。
「ユウさん……
人間界の小説なんか読むんですか?」
「読むわよ!
金沢伸明君とか、雨蛙ミドリ様とか、くすくす君とか」
「……何か、呼び方で、誰を崇拝しているかが分かりますね」
「そ?
ま、私は基本、女のコの味方だからね!」
私はそう言って笑った。
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