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「何?何!?誰!?」
香緒がさらに慌てる。
依然、真っ暗なままだ。
“はは、お前たち、もう逃げられない”
続けてしゃべる頭上の声。
音声技術で作ったアニメ映画のキャラクターのような、太く、低い声。
「逃げられないって…それ当たり前じゃね?何言ってんの、はは」
俺の後ろで智明(トモアキ)がかかっと笑う。
“オレの名は…キルラだ。
ルールだけ説明しよう”
俺は頭上に耳を向けた。
“一度しか言わないからよく聞け。
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