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「わー。なんか緊張する~。」
有亜が肩を震わせる。
その隣で俺は、もう一度ルールを確認した方がいいと思った。
「なぁ…みんな大丈夫か?ちゃんと無線機使えよ?黄金を目指すんだったよな?」
「ああ、オーケー。」
慎二が応える。
「なぁ慎二、俺が先に黄金に着いたら千円くらいくれよ」
智明が馬鹿げた声を出す。
「はぁ?ああいいよ、払ってやるよ」
「マジで?よっしゃ!」
智明が落ち着くのを待って俺は合図をとった。
「よし行こう…。
よーい…スタート。」
キィィ――。
6色のカラフルな扉が、開いた。
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