カラフルΒΟХ

8/8
前へ
/19ページ
次へ
「わー。なんか緊張する~。」 有亜が肩を震わせる。 その隣で俺は、もう一度ルールを確認した方がいいと思った。 「なぁ…みんな大丈夫か?ちゃんと無線機使えよ?黄金を目指すんだったよな?」 「ああ、オーケー。」 慎二が応える。 「なぁ慎二、俺が先に黄金に着いたら千円くらいくれよ」 智明が馬鹿げた声を出す。 「はぁ?ああいいよ、払ってやるよ」 「マジで?よっしゃ!」 智明が落ち着くのを待って俺は合図をとった。 「よし行こう…。 よーい…スタート。」 キィィ――。 6色のカラフルな扉が、開いた。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加