60人が本棚に入れています
本棚に追加
「学校でさっきみたいのはあんまししないでくれ」
「なんで?もしかしてやす君イヤだった?」
学校からの帰り道、さっきの事について言うと、幸は悲しそうに言った。
「イヤとかじゃないんだけど、学校であんまりさっきみたいの事すると他の男子に殺されかねないからさ」
「大丈夫だよ。もしもの時は私がやっつけちゃうから」
しゅっしゅっと可愛らしいシャドウボクシングをする。
いやいや、そんな事しようもんなら、男共がわんさかきちゃうから。
逆効果だから。
「それはダメ。幸はそんなことしちゃだめだ」
「うん。わかった。やす君がそう言うならしないし、学校でもなるべく我慢するね」
「さすが幸。いい子いい子」
そう言いながら頭を撫でてあげると嬉しそうに目を細めた。
最初のコメントを投稿しよう!