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母の気持ちは、変わる事はありませんでした。
そして、父は決心しました。
実家を捨て母と二人で生きて行くと…
その当時は、長男が家を出るなんて有り得ない事だったそうです。
親や兄弟を捨てでも、母を選んだ父…
勿論 父の両親が納得するわけがありません。
何と言っても跡取り息子何ですから…
まだ 若かった二人は、親の援助がなければ、独立する事も出来ません。
しかし、二人で一生懸命働けば 小さなアパートで暮らせる。
母の実家で、資金が貯まるまで暫く居候していたそうですが、母の実家にもまだ 幼い兄弟がいた為母達の面倒を見る余裕が無かった為 二人分の生活費を毎月 渡すと言う事で同居させて貰ったそうです。
引っ越し資金が貯まるまで、二人で必死に働き ようやく、1Kのアパートに越す事が出来ました。
しかし、生活するには家裁道具が一切なく お箸一本から 二人で揃えたそうです。
冷蔵庫も洗濯機もテレビもなく 豆電球の下で一つの布団で二人で包まって新婚生活を始めました。
毎月 一つずつ 家裁道具を買い揃え、父も本業意外にバイトも始め 貧しいながらも 二人だけの生活に幸せを感じてたそうですが…
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