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「さあ、リョウ、他の者も、これが今日最後の仕事じゃ。しっかり手を合わせよ」
やよいさんは、僕が『ハルコ』さんを封じ込めた、焦げたように黒ずんでしまったお札を取り出した。そして仏壇の前で正座し、マッチを擦る。
「さあ、もう暴れたりするでないぞ。もう良いのじゃ、ゆっくり眠るが良い」
そっと語りかけながら、お札にマッチの火を移す。
お札を燃やす炎は、あの鏡のある部屋で『ハルコ』さんが出した炎とは随分違っていて、穏やかに燃え、そして消えていった。
僕はあの荒ぶる炎を思い返し、それが鎮まってくれるようにと、願いを込めて手を合わせた。
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