落ちる 上がる

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果てしなく続くスカイブルー。 白いくもがなければ海に間違えただろう。 隙間から見える四角い箱はだだのガラクタに過ぎない。 正面百八十度の茜がスカイブルーとうまく混じりあい有名画家でも表せない芸術になる。 ピシャリと冷たい風がほほを刺し、独特の感覚で朝を告げていた。 なんだか、泣かしいな。 いや、「嬉しい」だよ。 だってあんな狭い場所から抜け出せたのだから。 悲しい訳がないんだ。
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