暑気あたりには気を付けよう

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今更だけど、斎藤は上半身着流しはだけたままだし。 斎藤の唇、やべぇし。 ……斎藤の今みたいな甘い声も、好きだ。 何が言いたいのかって? 俺の理性がぐーらぐら揺れてるんだよ! こんな状況で、飢えてる飢えてないは最早問題じゃねぇ。 俺は心を無にして、斎藤の着流しの合わせ目を正した。 ……くそっ、ふざけんな斎藤。 何で俺がドギマギしなきゃなんねんだよっ。 そんで俺がこんななのに、何も知らずに寝てる斎藤が最高にむかつく。 「……今に見てろ……」 折角斎藤の弱みを握ったんだ。 楽しまなきゃ損だろ? 看病も一段落ついたし、俺は壁に寄りかかった。 そういや、どうして斎藤は新撰組に居るんだ? 女の身で女人禁制の新撰組に入隊なんて、よっぽどの覚悟が必要なはず。 ……斎藤を連れてきたのは土方さんだから、間者の線は薄い……。
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