プロローグ

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ーとある場所ー 「あなたは、一体何者なの?」 鎌を持った少女は聞いた。月の出ている夜。 少女の目の前には白髪の青年。 「・・・・・・」 青年は答えない。 苦い顔をしている。 「何故答えないの?」 さらに少女の追い打ちがかかる。 「俺はただの人間だ」 「嘘はつかないで。あなたがただの人間である筈がない」 「何を根拠に・・・」 青年は悲しい顔をしている。 「その大剣を抜いて」 青年の背にある大剣を示して少女は言う。 青年は首を振る。 「私が女だからって舐めないで」 少女は静かに告げる。
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