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昨日と同じく、朝食をとるために2人は永遠亭の廊下を歩いていた。前に輝夜が歩き、そのすぐ後ろを有が着いてきている。
「さっきの話なんだけど。」
輝夜が急に言葉を発する。
「・・・さっきの童貞談義ですか?」
はぁっと溜め息をつく。
「それもそうなんだけど・・・貴方、記憶が戻ったの?」
「え?何でですか?」
「だって、貴方が童貞であると認めるには少なくともここ1年の記憶が必要だと思うのよ。」
「・・・・。何でしょうね、ただ単純にそう思ったから、っていうだけでは駄目ですか?」
「はっきりしないわねぇ…。」
「すみません・・・。」
「まあ、あまり詳しく聞かないようにするわ。貴方が話したくなったら話して頂戴?」
「はい、是非。」
丁度、話に区切りが着いたところでウサ耳ブレザー服の少女がおぼんに料理を乗せて運んでいる様子が目に映った。円卓には朝食らしい焼き魚・味噌汁・御飯が用意されていて永琳と因幡ていは既に座っていた。
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