3rd episode

4/11
前へ
/93ページ
次へ
有の体に衝撃が走る。 光弾が弾けた瞬間に骨が軋む様な威力だった。口から少し血が垂れる。 「ぐっ・・・!かはっ・・・」 そのまま片膝を着いて大きく肩を揺らし呼吸を整える。一方の輝夜は有の反応が想像以上でワタワタと落ち着かない様子である。 「だ!?大丈夫!?」 「ああ・・・なんとか、な。」 口元の血を手で拭い体勢を立て直す。 「・・・私は割と強い方の部類に入るから手加減したつもり何だけど・・・。」 「大丈夫だって、ちょっとびっくりしたけどな。でも、この世界ではこれが当たり前なんだよな・・・。」 「そうね、私よりも強いヤツとかいるらしいけどね。因みに妹紅と私は毎日様にやってるけど。」 「弾幕ごっこをか?」 「いいえ、殺し合いよ。」 「・・・えっ?」 「私と妹紅は不老不死なのよ。だから永遠に死なない永遠の殺し合い。」 「殺し合いをしてるっていうのも驚きだが、不老不死っていうのはさらに驚きだ・・・」 「ここは幻想郷。何があったって不思議ではない世界なのよ。覚えておきなさい。」 「お、おう・・・」 「なんか辛気臭くなっちゃったわね・・・はいはい!それじゃあ続きやるわよ。有、私が作った感じの弾を作ってみなさい?」 「うえ?あ!はいっ!」 一方で、診察室には例の如く八意永琳といつか見た幻想郷の大妖怪、八雲紫が何やら話していた。 「それで彼、何者なの?」 「知らないわ?私のせいでは無いしね。彼が幻想郷に来たのは。」
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!

143人が本棚に入れています
本棚に追加