143人が本棚に入れています
本棚に追加
昼食も食べ終わり、2人は再び外に出て弾幕を出す練習をすることにした。有は白い長剣をどこからともなく出現させ握る。
「じゃあ、さっき言ってたみたいにやってみてちょうだい?」
輝夜の言葉に頷くと、眼を瞑り集中し始める。そしてしばらくすると剣の刀身に光が帯び始め、段々と大きくなっていく。
「自分のタイミングで
イメージした弾幕を放ちなさい!」
「はぁぁぁぁ!!」
輝夜が声を荒らげる。それに反応するかのように有は雄叫びを上げながら剣を振るった。剣から放たれた斬撃は一直線に進み幾数の竹を消滅させた。
「これは弾幕じゃなくて・・・」
輝夜は今の光景に
圧倒されながらもその感想を述べる。
「弾幕ではないわね。あれはただの斬撃よ。威力は相当だとは思うけど。」
「ですよね・・・、イメージ出来たと思ったんですけど・・・。うっ・・・。」
「ちょ!大丈夫!?」
剣を地面に突き刺し片膝を着き肩を上下に動かして苦しそうに呼吸をする。その様子を見た輝夜は慌てて駆け寄り、有の背中を擦ってあげる。
「すみません・・・まだ慣れてないみたいですね。うぐっ・・・!」
「今日はもう辞めにしましょう?歩けるかしら?」
「はい、大丈夫です。」
地面に突き刺した剣を杖代わりにしてゆっくりと立ち上がると白い剣の姿を消して歩き始める。輝夜もその後を付き添う様に歩きながら永遠亭に戻っていった。
最初のコメントを投稿しよう!