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今度は有の背後に回り発勁を打ち込もうとするが、ギリギリ有は間に合い振り替えって右腕で防いだ。
「今度はついてきたみたいですが、まだ遅いです!」
そのまま少女は右腕目掛けて発勁を打ち込む。
「ぐっ・・・あっ・・・!」
声にならない激痛が体を通り、右腕があらぬ方向へと曲がる。
「まだまだ行きます!」
息もつかせないまま今度は振り向いたさいに真正面となった腹部に発勁を一撃打ち込む。
「がっはっ・・・!」
その衝撃により体がコの字に曲がる、そしてそのままの流れで少女は有の顎を目掛けて足を振り上げる。
強烈な蹴りを食らい吹っ飛ばされる体は紅魔館の頑丈な城壁によって止まって地に落ちた。
「・・・ここまででしょうか。多分、今の貴方は軽く脳震盪起こしてるでしょうから立ち上がれないでしょう。」
「くっ・・・。」
微かに指が動く。
「くっうう・・・!!」
足が動く。
その様子に少女は“ありえない“といった驚きの表情で見ている。
「いくら頑丈でもありえない・・・そんなのありえない!」
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