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その頃、妹紅と輝夜は永遠亭の一室で有とあの化物についてお茶を濁しながら話し合っていた。
「・・・なんだったんだろうな。あの四足怪物は。」
「この世界に住む妖怪にしても大きすぎるし、有と何らかの反応してたのも気になるわね。」
「有と反応?」
「あの化物が吠えたら有も吠えたのよ。まるで共鳴したみたいに。」
「ふぅん、にしては有が一方的に攻撃して化物は消えたんだよな?普通死体ってのはその場に残るもんだろ?私みたいに炎を使って消し炭にした訳じゃないし。」
「そうね・・・。こういうとき八雲紫が居てくれれば何かわかるんだろうけど・・・アイツいつの間にか居なくなっちゃったのよね。」
「途中まで一緒だったのか?」
「ええ、一緒に有をお説教したし。」
「なんだそりゃ。」
「まぁ、色々あったのよ。」
「ふーん・・・まぁ、いいけど。」
「・・・ふふっ。」
「はぁ?何笑ってんだよ。」
「いやね?少し前まで普通の会話が出来ないくらいいがみ合ってた仲なのに、こうして妹紅と普通に会話してるのがおかしくって。」
「・・・別に私は許した訳じゃ無いけど。まぁちょっとだけ?輝夜の気持ちもわかったような気もするから少しくらい譲ってやってもいいかな・・・みたいな感じで・・・」
「でも、私は嬉しいわ。妹紅とこうして会話が出来るようになったんだもの。有には感謝してる。・・・だからこそ、悪いことには巻き込まれて欲しくないけど・・・。」
「アイツがその中心って事も考えられるしな、とにかく様子を見るしかないって事かぁ・・・。」
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