6th episode

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次の日、竹林化物出現事件は文々。新聞という幻想郷の新聞によって知れ渡った。 「んで?この写真に乗ってる化物をあんた一人で倒したってわけ?」 博麗霊夢はこの事件の詳細を聞くため永遠亭にやって来ていた。新聞で有の頬を軽く叩きいかにも威圧している雰囲気を放ちながら問いかける。 「ええ・・・まぁ、そういう事になりますかね?アハハ・・・」 ちなみに彼は今正座である。対して霊夢は上から見下ろす立ち姿。 「はっきりしない返答ね。じゃあ、あの化物は何か知っている?」 「黙秘権を行使しま」 「却下」 食いぎみで却下された。 「・・・俺に聞かれてもホントに分からないんですよ。何で俺なんですか?」 「輝夜とかうどんげとかにも話を聞いたんだけど、あの怪物、一歩も動かなかったらしいじゃない。襲う様子も無かったようだし?ところが、アンタが来てみると突然雄叫びを上げ、それにつられアンタも吼えたって言ってたんだけど。この話を聞いたら、どう考えたってアンタと関係性があるとしか思えないじゃない。だからよ。」 「あの怪物についてはホントにわかりません。だけど、俺自身に変化があったと言えば・・・」 「何?」 「少しだけ、記憶が戻ったんです。あとなんか、新しい能力?の存在を思い出した・・・みたいな。」 「はぁーん・・・ここから先は皆私以外に話を聞いてもらった方が良さそうね。」 数分後 「と、言うわけでアンタらに来てもらったわ。私は帰って寝る。」 と、言い残して霊夢は縁側から庭に出て飛び去っていった。 「はぁ・・・全くあの巫女は・・・。で?貴方の記憶が戻ったって本当なの?」 霊夢の気儘さに呆れつつ話を戻して有に記憶の事について訪ねる。隣に座っている輝夜も気になっている様子だ。
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