現実と妄想

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さて、夕食準備も出来たし時計を見たら塾が終わる10分前。 慌てて、迎えに行く。 2階のホールに着くと、懍は最後の問題を解いている。 先生は、いつみてもどうしてもカッコいい。 胸のドキドキも収まらない。 先生の胸に抱きついたら、この高鳴りは止むのかも知れない。 しかしそんなことしたら、変態と思われるに違いない。 最後の一問を解いて、丸付けが終わってから、今日の流れや出来具合の説明を受けた。 まあまあの具合だったと思う。 懍も、余裕の表情でそれが何よりだった。 テキストの内容は、当たり前の事だが、どんどん難しくなっていく。
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