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苛立ちにも似た「厭きれ」と言うものを初めて味わったが、
このまま「自慢話」を聞いていても仕方が無い事は解っていたので、とりあえず肯(ウナズ)く振りをしながら瞑想する事にした。
(戦争は変わってしまった…)
「核」無き世を目指して十年も経たたぬ間に「核」の奪い合いが【大戦】によって実行されるとは…。
戦争の直接の原因こそ解らないが、世界で発明した「技術」の革新だったのか...【あれ】が原因だったのかも分からない。
皮肉にも「その兵器」の技術は瞬く間に広がり、今では大国の全てが同じような兵器を持っている。
もはや戦争は「核兵器やミサイルを使えば奪われる」と言う状態のまま硬直していた。
そうなると、消耗品の出番になる...
「ロボとヒト」だ。
(最近出来たばかりのアンドロイドはコストが高くて直ぐには出せないと、誰かが言っていたな...)
『お前聞いているのか?!』
突然響いたその声に眼鏡の男は我に返る。
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