惨話

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青白い肌をした 僕に話しをかけてきた男の子が居た いつも囲まれている子だ 一人でかごめかごめを唄っている 男の子はどことなく僕と似ていた 夜寝ていると男の子が枕元に居た なにか話している 「お兄ちゃん、いや××××」 頭からかごめかごめがはなれない いつのまにか僕の布団の周りを子供達が囲んでいた かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀と滑った 後ろの正面だあれ? 後ろの正面はお父さん!! アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハギャハハハハハハハハハハハハ 僕の身体は冷たくなった いつのまにか 神社の境内にいた 透き通った僕の身体 僕が捨てた女が居た 僕が捨てて子供を降ろした女 僕が殺した子供と女 かごめかごめ 囲め、囲め 籠の中の女をかごめ 命を宿した子を降ろせや降ろせ 夜明けが来る前に殺せ 出られないように綴じ込め隠せ 僕が監禁して殺した母子 僕が孕んだ罪 籠に捕らわれた僕の後ろにいるのは・・・ 血にまみれた 彼女と赤子 ぎゃあぁああああああああああああああああああ!! 悲鳴を上げても誰もこない 僕は 僕は・・・ 俺は、出られなくなった 子供達の囲む かごめかごめの中から
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