壱話

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気になり音のする押し入れを見てみるとアリスの手が見えた なんだ人形が倒れたのかと安心していると 無数の白い手が私わ掴もうとしてきた 私は怖くて 逃げようと 逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げ逃げ逃げ逃げ逃逃逃逃逃逃逃逃逃逃逃逃逃逃逃逃逃逃逃逃逃逃逃逃逃逃逃逃ぎゃあぁあああああああああああ・・・・ ――ぷつっ、 と私の意識は閉じた 目を醒ますと 身体がぴくりとも動かない どこか冷たく感じる 真っ暗な部屋から出られなくなっていた ほつれてボロボロの服を着た私 子供のような四肢 私は人形になっていた 誰にも気づかれず私は 私という存在は消えた 悪夢を溜めたアリスは私と入れ替わった 楽しそうな私が押し入れの隙間から見える 私は人形に ヒトガタに替えられた 私は・・・
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