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―ギィィィ…
俺達が方針を決定した直後、教会の扉が開き、士郎と凛が出て来た
「おっ、ようやくお帰りなすったなマイマスター?」
「ああ……………ハァ」
「ありゃ?士郎、どったね?」
俺がおどけて2人を迎えると、士郎が物凄いレベルで凹んでいた…
「どしたよ少年?悩み事?おっさんに話してみ?」
「ブラッドの言う通りですが…貴方の口調はいただけません。
訂正してください。」
チャキッ!
「んぎゃぁぁ!!
ちょ、セイバー剣は反則!!
痛ぁ!今ちょっと刺さった!!」
場を和ませようとして、ふざけた口調で士郎に話し掛けるたら、セイバーに後ろから不可視の剣を首筋にピタリと当てられた…ちょっぴり皮が切れて、ダラダラ血が流れたよ、ちくせう…
「え、え~と…衛宮君はね…貴方の令呪の模様を言峰…監視役の奴に見せたら、その…大爆笑されて…」
凛が物凄い申し訳無さそうな顔で原因を教えてくれた
そうだよなぁ…背中に【(°Д°)】マークだもんなぁ…
「士郎…なんか、その…スマン…」
「いや…俺が未熟なのが悪いんだ。ブラッドが謝る必要なんて無いさ…」
うわ…士郎がもう悟りを開いた仏様みたいな顔しとる…
微妙に凹みながらセイバーを見詰めると、目を反らされた…
(ちくせう…)
「…で?士郎、凛…俺の事言ってたか?」
内心落ち込みながら本題に踏み込む…!!
すると、2人は表情を強張らせた…
「ブラッド…落ち着いて聞いてね…?」
「???…おう。」
凛が真剣な表情に戻り、俺に問い掛けて来る…
(いや、もう何度もサーヴァントに会ったし…むしろ驚く程の事の方が少ないだろ…)
「ブラッド、貴方は正規のサーヴァントじゃ無いの。
聖杯戦争の中で、何らかのミスによって突然召喚されたイレギュラーのサーヴァントなの…」
凛が重々しい口調で俺にそう告げた…
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