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「グフッ…!!」
長い沈黙を破ったのはセイバーだった。
全身を覆って居るシルバーアーマーの胸元から大量の血を流し、吐血しながら片膝を付いたのだ。
「「ッ!?セイバー!!」」
ブラッドと士郎はその光景に驚愕の声を挙げ、士郎はセイバーへと駆け寄ろうとするが
「お待ち下さい!!」
セイバーは制止の声を挙げ、ブラッドは士郎の左肩を掴んで引き留めた。
士郎はブラッドの制止を振り払おうとするが…
「マスター…急所は外しました故…戦闘続行に問題ありません…」
セイバーは不可視の剣を杖代わりにして、ヨロヨロと立ち上がり、ランサーに向けて剣を構えた…
一方、ランサーは目の前の光景が信じられないとばかりに両目を見開き、驚愕に顔を強張らせて居た…
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