第一章 【クラス?なにそれ、美味しいの?】

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-side ブラッド- 「さて、ランサーは行ったな。」 俺はそう小さく呟くと刺された胸を抑え、蹲って居るセイバーに歩み寄った。 そしてセイバーの手を押し退け、傷口の分析を始めた。 「貴方は…一体何を…「黙らんと出血多量でお陀仏だぞ~」…クッ!!」 セイバーが暴れようとするが、忠告をして黙らせる。 (う~む…急所は外してるが、出血が酷い…こりゃ大技だな…) 「はぁ…セイバーの嬢ちゃん、少し動くなよ?」 そうセイバーに言って、俺は両目を閉じ、傷口に手を翳しながら 「母なる光よ、ここに集いて癒したまえ。『キュア』!!」 そう唱える。 するとセイバーの身体が薄緑の光に包まれ、次の瞬間、セイバーの全ての傷を癒した。 「…!? ブラッド!!今のは一体…!?」 セイバーは傷があった場所を確認した後、俺に噛み付かんばかりの剣幕で捲し立てて来た。 (はぁ…やっぱこうなるよな…) 俺が内心諦めながら、説明をしようと口を開こうとした瞬間… 「…!?」 ドッ!!… セイバーは何かを感じ取ったのか、塀を飛び越えながら外へと飛び出して行った… 人の話を聞けよぉぉぉぉぉ!!
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