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-side ブラッド-
「さぁ両手広げ あの雲を越えて 虹のアーチくぐって 目指す場所へ Fly away~♪」
ギロッ!!
「アンタは…時間帯考えなさい!!近所迷惑でしょ!!」
「うぃ」
俺達は今、隣町まで徒歩で移動中。
退屈なのでルミナシアでギルドの皆で作った曲を歌いながら歩いてたら、凛に睨まれた。
ちなみに、ギルドの皆で作った歌はたくさん有って、たまに皆で演奏会開いて、俺がボーカルで歌ってた。
「しっかし…凛さぁ…お前監督役の人と面識有るのな。」
俺が凛にそう言うと凛はまるで親の仇を思い出すみたいな殺意剥き出しの表情で
「ええ…とても残念な事に、腐れ縁って言うか…私の魔術の兄弟子なの…」
そう吐き捨てた
凛の発する物凄い不機嫌オーラに思わず俺は言葉に詰まっていた
その時…
「なぁ遠坂、その人ってどんな人なんだ?」
士郎ぅぅぅ!?それ地雷ィィィ!!
凛はニッコリと素敵な笑みを浮かべながら、うなじに掛かった髪を払いながら
「…ええ、モグリで半人前のヘッポコ魔術師の衛宮君にこの聖杯戦争について、懇切丁寧に説明してくれる人ですものね。教えて差し上げましょう。」
…大変ご立腹です…
あ、士郎が道路の隅で体育座りで落ち込み出した。
「まぁ、一言で言うなら…『素敵過ぎる程にネジ切れた性格の似非神父』ね。」
あ~…ルミナシアの鬼畜メガネの同類か…
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