第二章 【教会は今日も混沌のちフラグ】

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「つーか、士郎…流石にさっきはセイバーが哀れに感じたぞ…」 「う゛っ…しょうがないだろ!俺は知らない内に巻き込まれたんだんだよ!」 凛の話では、サーヴァントはマスターと聖杯の魔力で現界して居て、普段は霊体に戻って居られる筈なのだが…士郎のセイバー召喚が正式な手順を踏まなかったせいか、セイバーは霊体化が出来ないのだ。 しかもセイバーの甲冑姿は目立つと言って、上着の代わりに黄色い雨合羽を着せようとしてた。 …だめマスターめ… 「セイバー…ドンマイ…」 「ええ…ってブラッド!貴方も士郎のサーヴァントでしょう!!」 逆ギレした士郎をスルーして、セイバーに俺が同情の言葉を掛けると、セイバーが突っ込んだ 「いや、俺は元々死んでないから肉体が有るんだわ。」 そう返すと、セイバーが息を飲み、俺に詰め寄ろうとしたが 「リカルド…っと ほらセイバー、これ羽織りな、雨合羽よかマシだろ」 そう言って黒いロングコートをマナで構築し、セイバーに投げ渡した。 俺は今、白いワイシャツに上下漆黒のスーツを着てる。 ルミナシアに居る仲間、リカルドの服装だ。 セイバーに渡したコートもリカルドの物だ。 流石に、黄色の雨合羽よりはマシだろう。 そして歩く事30分少々、隣町の町外れの小高い丘の上に建つ大きな教会に辿り着いた。
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